【概要・まとめ】
Visual Studioの使用時に役に立つショートカットキーを紹介します。今回はコードエディター編です。
一つ一つは小さなことですが、頻繁に使えるテクニックなので作業効率が上がります。
ショートカットキー | コマンド |
Alt + Shift + ↑/↓ もしくは Alt + マウス操作 | 矩形選択 |
Ctrl + E, C | 選択範囲のコメント |
Ctrl + E, U | 選択範囲のコメントを解除 |
Ctrl + - | 前に戻る |
Ctrl + K, T | 呼び出し階層の表示 |
Ctrl + Shift + V | クリップボードリングの切り替え |
Ctrl + Shift + ↑/↓ | 強調表示された参照 |
Ctrl + Shift + F | フォルダーを指定して検索 |
【内容】
<環境>
今回紹介するコマンドはVisual Studio 2012のC#で動作確認しています。
(可能な限り、どのバージョンからコマンドが使えるようになったかも記述しています。
[]の中の数字がそれに該当します。例えば、[2005]はVisual Studio 2005から使えるようになったことを表しています。)
<コマンド>
・Alt + Shift + ↑/↓ [2010] もしくは Alt + マウス操作 : 矩形選択
Alt + Shift + ↑/↓ もしくは Altを押しながらマウス操作で、矩形選択 (Box選択とも呼ばれます) を行うことができます。
・Ctrl + E, C : 選択範囲のコメント
Ctrl + E, C で選択範囲のコメントをすることができます。
例えば、以下のように2行選択を行っている時に、Ctrl + E, C を押します。
すると、選択していた2行がコメントとなります。
・Ctrl + E, U : 選択範囲のコメントを解除
Ctrl + E, U で選択範囲のコメントを解除することができます。
例えば、以下のように、コメントアウトされている2行を選択時に、Ctrl + E, Uを押します。
すると、選択していた2行のコメントが解除されます。
・Ctrl + – : 前に戻る
Ctrl + - で、一つ前に編集していたところに戻ることができます。
例えば、今Main()を編集している状態を考えます。
その次に、App.configを開きます。
そして、App.configを開いているときに、Ctrl + - を押します。
すると、Main()の編集していたところにカーソルが移動します。
・Ctrl + K, T : 呼び出し階層の表示 [2005 (C++)] [2010 (C#)] [2012 (VB)]
Ctrl + K, T で呼び出し階層の表示ができます。
例えば、以下のような単純なコードで、foo1にカーソルを合わせ、Ctrl + K, T を実行すると、”呼び出し階層”ウィンドウが表示されます。
この”呼び出し階層”ウィンドウを利用すると、foo1を呼び出しているメソッド・foo1から呼び出されているメソッドがわかります。
・Ctrl + Shift + V : クリップボードリングの切り替え [2005]
Ctrl + Shift + V を使うことで、クリップボードの履歴を使うことができます。
例えば、”foo1()” をクリップボードにコピーした後、”foo2()” をクリップボードにコピーした状態を考えます。
この時、一回 Ctrl + Shift + V を押すと、”foo2()” が貼り付けられます。
このまま続けてもう一回 Ctrl + Shift + V を押すと、”foo1()”が貼り付けられます。
・Ctrl + Shift + ↑/↓ : 強調表示された参照 [2010]
Ctrl + Shift + ↑/↓ を使うと、同じ変数が他にどこに使われているか、といった事を簡単に探し出すことができます。
例えば、今、”i”にカーソルがある状態を考えます。
この状態で、Ctrl + Shift + ↓ を押すと、直後にある”i”にカーソルを移動させることができます。
・Ctrl + Shift + F : フォルダーを指定して検索
Ctrl + Shift + F で通常の検索よりも強力な検索を行うことができます。
例えば、「検索対象をソリューション全体にする」や、「大文字と小文字を区別する」といった指定が可能になります。
以下は、Ctrl + Shift + F を押したときに出てくるウィンドウです。
リンク
Pre-defined Keyboard Shortcuts (英語)
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/da5kh0wa.aspx