TechEd North America 2014 (= Microsoft のカンファレンス) のセッションで紹介されていた、メモリダンプから様々な情報を収集するためのオープンソースのツールvolatility を紹介します。
volatility-2.3.1.standalone.exe –f <メモリダンプのパス> --profile=<プロファイル> <コマンド> |
例えば、プロセスの一覧を表示するコマンド”pslist” を実行するには、以下を実行します。
volatility-2.3.1.standalone.exe –f ./MEMORY.DMP --profile=Win7SP1x86 pslist |
<プロファイル>は、”Win7SP1x86” といったもので、OS情報を指定します。
プロファイル一覧は、”volatility-2.3.1.standalone.exe –info” で確認できます。
*2014/5/31 現在、プロファイルにWindows 8、8.1/Windows Server 2008、2008 R2 はありませんが、将来対応予定となっています。
volatility のコマンド
volatility にはたくさんのコマンドが用意されております。
以下、特徴的なコマンドを紹介します。
cmdscan
cmd.exe で実行されたコマンドを表示します。
以下の例では、”ping localhost –n 1” と”ipconfig” が実行されたことがわかります。
consoles
cmd.exe で実行されたコマンドの出力を表示します。
日本語は文字化けしてしまいました。
netscan
TCP・UDP の接続状態を表示します。
筆者の環境では、出力が終了するまで数時間かかりました。
svcscan
サービスの情報を表示します。
情報元
・TWC: Recalling Windows Memories: Useful Guide to Retrieving and Analyzing Memory Content
関連記事
・lsass.exe のダンプからユーザーパスワードを抽出 :mimikatz